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NHK大河ドラマ50年特別展「平清盛」~広島県立美術館



せっかくいただいた招待券を無駄にしてはもったいないので、午前中に行って来ました。
比較的ゆったりと見ることができました。各展示物の前でリストを確認しながら、手にした紙片に何かを書き込んでいる学生さんたちがいました。校外学習か何かでしょうか?

照明が暗いので、細かい部分まで見るのは大変ですが、「源平盛衰記」を描いた後世の絵巻物や屏風からは、王朝貴族や武士の生きた世をうかがうことができました。特に精緻に描かれた「春日権現霊験記絵巻」や「保元・平治合戦図屏風」の前では息を飲みます。
また、平安時代と言えば「源氏物語」や「枕草子」から、絢爛豪華で雅な世界を思い描いていましたので、鳥羽離宮跡から出土したという土器類の、意外な素朴さに驚きます。

そして圧巻はやはり「平家納経」でしょう。清盛の願文を含む三十三巻の経文のうち
「法華経譬喩品第三」
「法華経見宝塔品第十一」
「法華経如来寿量品第十六」
「法華経薬王菩薩本事品第二十三」
「平清盛・頼盛合筆 紺紙金字法華経・観普賢経」が展示されています。
金銀の箔を散らし、精緻な絵に彩られ、贅を尽くした表具。
写真をご紹介できないのが残念ですが、こちらに一部の画像が掲載されているのでリンクを貼らせていただきます。

「見宝塔品」は、冒頭から高さ五百由旬(地球の半径ほどの距離)、縦広二百五十由旬という巨大な宝塔が大地より出現し空中に浮かんだという壮大なドラマから始まります。金銀・七宝で飾られた宝塔の中から「善哉善哉」と法華経の正しさを証明する多宝如来の大音声が響き……と、大好きなくだりなのですが、界線を金で引き、銀泥の円のひとつひとつに経文を乗せて行くという手の込んだ写経で、しばし釘付けになって見ていました。

またこれらの経文を収める「金銀荘雲龍文銅製経箱(平家納経納置)」は、見事な細工が施され、レプリカながら当時の平家の栄華がいかばかりだったかと、その片鱗を見るようでした。

6月3日で終わりますので、まだご覧になっていない方はお急ぎください。


会 場 広島県立美術館 広島市中区上幟町2-22
会 期 6月3日(日)まで(会期中無休)
時 間 午前9時~午後5時(金曜日は午後8時まで)
料 金 一般1,200円 高・大学生 800円 中学生以下無料

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7 Comments

k_nut  

No title

為朝の登場はヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ!!となってしまいます(笑)
怖い~怖すぎ~。

恥ずかしながら、ちぇしゃ猫さんのレポート内容の半分も理解できませんが^^;
京都に来た時にしっかり勉強してきますっ!

あ、あれ? グッズは????

2012/05/29 (Tue) 21:09 | EDIT | REPLY |   

ちぇしゃ猫  

No title

k_nutさん、こんばんは~。
小難しい解説なんぞ必要ありません。「わ~!きれい~!」のひと言です。
たっぷり楽しんでください。

為朝さん、あれはもう怪物ですよね~。鬼若というのがウロウロしていて、これは誰?と思ったら、後の弁慶なんですね。

そうそう、面白いプログを見つけましたよ。

「平清盛」http://taiga-d.info/kiyomori/

大河ドラマ視聴者の方なら、爆笑間違いなしです。v( ̄▽ ̄)v

2012/05/29 (Tue) 21:42 | EDIT | REPLY |   

ちぇしゃ猫  

No title

あ、グッズは、車検後の金欠病のためスルーしてきました。(^w^) ぶぶぶ・・・

2012/05/29 (Tue) 21:43 | EDIT | REPLY |   

はるのの  

No title

おはようございます!

「平清盛」展、いいですね~。「平家納経」見てみたいものです。「法華経・・・」の巻、興味あります!

石川県も「平家」とは因縁があります。能登(輪島市町野町)の「時国家」は平時忠の子孫が、今もお住まいになっておられます。
また、「倶利伽羅峠」(石川県河北郡津幡町と富山県小矢部市の国境にある峠)は、「平維盛」率いる平家軍と「源義仲」軍が合戦したところがあります。これによって、平家軍が壊滅するきっかけとなりました。「火牛の計」で平家の軍を追い詰めました。 大河ドラマでは最後のほうに出てくるのかな?

ちなみに、「源氏」ゆかりの地もあります。源義経と弁慶が、奥州へ行く途中に、勧進帳を行ったところが小松市にあります。銅像もあります。

平家の「栄枯盛衰」に関係のある広島県と石川県ですね・・・

2012/05/30 (Wed) 12:00 | EDIT | REPLY |   

ちぇしゃ猫  

No title

春の野さん、こんにちは。
法華経二十八品と開結合わせて三十巻、全部奉納されているそうです。
レプリカは宮島の厳島神社の宝物館で公開されているそうですので、今度見に行ってみようかな。法華経を見に神社に行くというのも、ちょっと妙ですけど(笑)。

あの有名な「勧進帳」はそちらが舞台だったんですね~。
機会がありましたら、ぜひご紹介ください。

「判官びいき」と言われるように、日本人は義経ヒーロー説が好きですが、「平家納経」を見て、貴族に伍する感性と教養を身につけて行った当時の平家の力強さを感じたのも確かです。権力の頂点へのし上がって行くバイタリティとともに、裏付けとなる知性をものにして行くためには、はかりしれない努力があったことでしょうね。

2012/05/30 (Wed) 13:44 | EDIT | REPLY |   

shikun  

No title

こうして記事を拝見すると、九国博の取り組みは凄かったんですね。
もう少し《ぶろぐるぽ》を活用した方が皆さんのお役に立てそうですね。

2012/05/30 (Wed) 21:25 | EDIT | REPLY |   

ちぇしゃ猫  

No title

四訓さん、あの企画はホントに素晴らしいアイデアだと思います。
どんなに言葉を尽くしても見たものを再現できるわけではなく、「ほら、これだよ~」と写真を出して見てもらうのが一番です。
とは言え写真撮影を禁止していることの方が多いですし……というブロガーのもどかしさを、みごとに解消してくれますよね。
また「プログ」というツールの力を、よくご存知なのでしょう。
これはもうぜひ全国の美術館・博物館に真似をしてほしいと思っています。

というわけで、次の《ぶろぐるぽ》も楽しみにしています~。<(_ _)>

2012/05/30 (Wed) 22:53 | EDIT | REPLY |   

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