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「川端龍子展」

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新型コロナ感染防止のための緊急事態宣言に伴い、広島県立美術館も閉館が続いていたために、そのまま終わってしまうのではないかと心配していた「生誕135年記念 川端龍子展〜衝撃の日本画」ですが、5月12日から6月21日まで期間を延長して始まりましたので、仕事が落ち着いた20日、念のために腰椎コルセットをつけて行ってきました。

写真撮影もできるコーナーがあるということで楽しみにしていましたが、最後の大作3点のみ。

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阿修羅の流れ(奥入瀬)」(1964年)

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80歳を目前にした龍子が、奥入瀬でただ一つの急流と言われる阿修羅の流れに感動し、脚の痛みも忘れて写生に歩き回ったというエピソードが記されています。画面の中央で目を引くのはカラスアゲハ。荒々しい水の筆致と、流れの上をひらひらと舞うもろい蝶の対比が印象的です。

草の実

一番見たかったのは「草の実」(1931年)です。撮影は不可なので、これは図録から。
昔、たまたま入ってみた山種美術館で思いがけない再会を果たした絵。最初に見た時の衝撃が忘れられなかっただけに「また会えたね」という感を深くしました。今回で三度目になります。

紺地に金泥を使って、生い茂る夏の雑草の生命力を描き上げた六曲二双の屏風です。
作品の前の椅子に腰掛けて、一日中でも見ていられます。
ただ、この前に同じ手法で描かれた「草炎」という作品もあり、帰宅後に調べてみると、そちらの方が力強さという点で優っているように思います。もしかしたら過去に見た作品のどちらかは「草炎」の方だったかもしれません。それでもこの作品の素晴らしいことに変わりはなく、弾む心を抱いて帰ってきました。
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